【オーストラリアで不妊治療③】初めての不妊治療クリニック!オーストラリアの高額医療に愕然する

今回は、不妊治療専門クリニック(スペシャリスト)の初診アポイントメントから、その後手術をすることになった経緯をシェアします。

自分はこれまで至って健康体だと思っていました。

しかし、不妊治療専門クリニックに通う前に行った超音波検査で、子宮内膜症と子宮内膜ポリープが発見されました。

これらについてネットで調べていましたが、妊娠しにくいというだけで、必ずしも妊娠できないわけではないと信じていたので、特に気にも留めることもありませんでした。(いたってポジティブ)

そのため、クリニックに通い始めたころは自分がオーストラリアで、しかも不妊治療のための手術をすることになるなんて考えてもいませんでした。

目次

ついに不妊治療クリニックの門をたたく

まずは初診の予約

これがまた苦戦することになりました。

というのも連日電話で予約を取ろうとするにも、忙しいみたいでなかなか繋がらないんです。

パートナーにも、仕事の休憩中に電話予約することを試みてもらいましたが、双方頑張っても電話が繋がらず、私が直接訪問することにしました。

紹介状とこれまでの検査結果を持参して、電話が繋がらなかったので直接来たことを告げると「あら、そう」という、なんとも寂しい反応がオーストラリアらしい。

しかもオーストラリアのスペシャリストって、日本の脱毛サロン並みになかなか予約が取りにくいです。

自分の希望日時を伝えたのですが、全滅で最終的に仕事の休みを取ることにしました。

あとから気づきましたが、何曜日は手術、何曜日は胚移植日、午前中は診察などのようにドクターの予定があらかじめ決まっているようでした。

初診当日

2022年7月27日、時は満ちました。

いよいよ待ちに待ったステップアップのためのクリニック初診日。

パートナーにも半休をとってもらい、一緒に行きました。

初診は、お互い問診表を記入して、呼ばれるのを待ちました。

先生に呼ばれ、部屋に通されると、これまで行ってきた妊活、検査結果について話し、二人の顔写真を記録のために撮影しました。

その結果、ドクターの治療方針は・・・

「もう数か月タイミング法で頑張ってみて」

え?これまでやってきましたけど。ほんと拍子抜けな回答でした。

何かアドバイスはありますか?と尋ねても・・・

「排卵日付近に数こなしてみて」

高いお金出して、ここに来るまでの紹介状だって大変な思いをしてここまできたのに。

なんだか腑に落ちず、がっかりしたのを覚えています。

ここでもまた「超音波検査結果の情報が古いからまたやってきて」とのこと。

血液検査といい、超音波検査と言い、同じ検査を二回繰り返すことになるなんて。

GP医師の効率の悪さと計画性のなさに改めて怒りが湧きます。(前回の記事参照

この日は、別室でAMHのためとVirtus Genetic Screenと呼ばれるDNAの遺伝子検査のための採血をたくさんして、最後に$190支払い、あとからメディケアで$78払い戻しを受けました。

妊活とコロナ疲れで一時帰国

それから一週間後、かねてより予定していた四年ぶりの日本一時帰国。

およそ一ヶ月オーストラリアを離れていました。

家族との再会を喜んだのもつかの間で、その数日後に自分がコロナに感染し、家族三人にも感染させて大迷惑をかけました。

オーストラリアを離れる前のPCR検査では異常がなかったので、恐らく航空機内または空港か電車で感染したと思われます。

日本に滞在中、先月行った採血の請求書がメールで届いており、AMHが$80、遺伝子検査が$400でショックを受けました。

これは特別な血液検査のため、メディケアではカバーされませんでした。

次の問診を予約する

日本への帰国前とオーストラリア帰国後にタイミング法で試みましたがやはりダメで、次の予約をするために電話をしました。

その前に、改めて超音波検査の予約も入れて、またあの痛い検査を行い、次の診察に備えました。

9月27日。不妊治療専門クリニック、二回目の診察です。

採血の結果は異常なしでした。

ただ、超音波検査の結果はやはり前回と同様であると告げられました。

タイミング法もダメだったことを考慮して「では、手術する方向で進もう」ということになりました。

この日は$100支払い、$40近くメディケアでカバーされました。

手術の内容とは

それは、一回目の超音波検査で発覚した、子宮内膜症と子宮内膜ポリープ切除のための手術。

英語で、腹腔鏡手術 (Laparoscopy)子宮鏡手術 (Hysteroscopy)と呼ばれます。

腹腔鏡手術とはお腹に小さい切開を数か所おき、トロッカーという筒状の器具を挿入して、カメラや遠隔操作できる腹腔鏡用の鉗子類(臓器を把持したり牽引したりする道具)、電気メス等を挿入し、カメラで捉えた映像をモニターに映し出して手術を進めるものです。

腹腔鏡手術について|総合大雄会病院|愛知県一宮市

子宮鏡手術とは、子宮手術用の内視鏡を子宮の入り口から挿入し、子宮内腔に突出している粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープなどの病変を、子宮鏡の先端にある電気メスで切除する手術です。 子宮鏡に内臓のカメラで子宮内の様子をモニターに映し、医師はその画面を確認しながら手術を行います。

子宮鏡手術・子宮鏡検査について | 千葉市立青葉病院

あとは別室に移動して、ナースと手術日を決めて、手術前と当日の段取りを確認しました。

手術日一週間前に最終確認の同意書へのサインのために予約を入れました。

手術一週間前

11月21日。

改めて、ドクターから手術内容の確認と手術や麻酔によるリスクの説明を受けたのちに同意書にサインをしました。

わずか数分で終わりました。

その後別室に通され、ナースから手術前に関する注意事項を受けました。

また、手術当日の送り迎えは誰がするのかなども要確認。

この日の会計は$110で、後から$40メディケアで戻ってきました。

そして、これに加えて手術費用を支払いました。

その額、$3,314!(涙)

さらに、予想外にも追加で支払う必要があります。

そのわけとは・・・

オーストラリアの医療システムは日本と異なる

私のようなプライベートホスピタルで行う手術では、日本と異なり5か所に手続きと支払いと行う必要があります。

一つ目は上記の通り、不妊治療専門クリニックのドクター。

このドクターが当日私の手術を担当します。

二つ目は、アシスタントドクター。

当日、アシスタントとしてドクターの手術をサポートするドクターに支払います。

この料金は上記の$3,314に含まれていました。

三つ目は、麻酔科医。

ここの麻酔科医って、病院に所属しておらず個人事業主みたいなイメージなんです。

ここでは、自分が麻酔科医へ電話して当日の見積もりをメールでもらい、手術前にお金を振り込んで支払いを済ませました。

その額、$950!(涙)

四つ目は、当日手術を行う場所を提供するホスピタル。

ここでも、自分で電話してメールで見積もりを貰いました。

事前にナースから受けた説明通り、日帰り(Day Procedure)と一泊(Overnight)の見積もり双方貰いました。

見積もりはメールで届き、日帰りの場合は$1,370、一泊の場合は$1,920でした。(部屋代のみです)

これに加えて手術室利用料や手術着利用料などいろいろ加算されて、最終的に・・・

その額、$4,875!(涙)

最後五つ目は、病理研究所。

手術で切除した部位をラボへ送って、悪性かどうかを検査してもらうためです。

その額、$458!(涙)

これは、手術後に請求書が郵送で送られてきて、お金を振り込みました。

まとめると・・・

1.不妊治療専門クリニック

$3,314(腹腔鏡手術と子宮鏡手術)

メディケア返金 $299

2. アシスタントドクター

上記に含まれる(内訳:$426)

3.麻酔科医

$950

メディケア返金 $270

4.病院

$4,875(一泊)

メディケア返金 $377

5. 病理研究所

$458

合計 $9,597!!(涙)

→ 返金後実質 $8,651

ちーん。その時は仕事の調整とかいろいろ必死で、改めてこうしてみると高いですね。

そして私はプライベート保険がないので、全てメディケアだよりです。

しかも、今回は私の身体のことだったのにも関わらず彼が半額負担してくれました。

うーん、子供ができたらプライベート保険を・・・

と思っていましたが、すぐに入ってもよさそうですね。(苦笑)

まとめ

オーストラリアの医療は日本に劣りませんが、保険がないとかなり高額です。

メディケアを利用した私ですら依然として高額です。

日本の不妊治療について私はよく分かりませんが、保険が適用されたとはいえ、高額なのは確かでしょう。

時間、お金ともにかかるのでパートナーと相談して、足並みをそろえて進めていくのが必須条件です。

次回は当日の手術の様子をシェアします。

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この記事を書いた人

2017年オーストラリアに移住。移住後二年間はワーホリビザ、その後パートナービザに切り替え、クイーンズランドの田舎で生活中。仕事を見つけ、念願のボーダーコリーを我が家に招き、新築を建て、現在はキャリアチェンジのために奮闘中。

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