【オーストラリアで不妊治療④】子宮内膜症と子宮内膜ポリープ切除手術・術後の経過について

前回は、不妊治療専門クリニック(スペシャリスト)の初診アポイントメントから、その後手術をすることになった経緯をシェアしました。

自分は健康体で、すんなり体外受精にステップアップできると思ったら大間違い。

超音波検査で発覚した、子宮内膜症と子宮内膜ポリープ切除のための手術をすることになったのです。

今回は手術前の準備から退院するまでの経過をご紹介します。

子宮内膜症とは 子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患が子宮内膜症です。20~30代の女性で発症することが多く、そのピークは30~34歳にあるといわれています。

子宮内膜症 – 公益社団法人 日本産科婦人科学会

子宮内膜ポリープとは子宮内膜の細胞が何らかの原因(女性ホルモンであるエストロゲンも原因の一つとされます)で異常増殖し、子宮の内腔に突出したものが子宮内膜ポリープで、一般的には良性腫瘍であることがほとんどです。 ポリープは数ミリ程度のサイズのものから、直径3〜4センチのものまで様々なサイズがあり、さらに多発する場合もあります。

子宮内膜ポリープ – 愛知県瀬戸市 – 中原クリニック
目次

手術までの準備

事前に腹腔鏡手術と子宮鏡手術について、自分なりに下調べをしました。

どんなリスクがあるのか、麻酔は使うのか、どのくらいで仕事に復帰できるのか。

先生曰く数日でOKとのことでしたが、私は長時間の立ち仕事と、重いものを運んだりもするので念のため一週間Sick leaveをとりました。

また、事前に病院に提出するアドミッションフォームの準備が必要でした。(オンラインでも提出可能)

これは、自分の名前や住所、連絡先などの基本情報はもちろん、自分と親族の病歴や手術歴、健康状態、現在服用している薬など自分の健康状態を予め報告する書類です。

このなかには、何かあった場合の親族への緊急連絡先も含まれていました。

当日の手術予定時刻

オーストラリアらしく、当日の手術予定時刻は未定。

だいたい昼過ぎから夕方ごろという記載だけありました。

ただ、昼の12時~12時半までには病院の受付を済ませるようにとのことでした。

当日の食事

全身麻酔を伴う手術のため、軽いファスティングを行う必要がありました。

当日の朝7時までに、シリアル、トースト、フルーツ、紅茶やコーヒーのような軽い朝食を済ませること。

この理由は、グルコースレベルを一定の数値に保つためとのことでした。

水は11時までなら摂ることが可能でした。

身支度の制限

  • 病院に来る直前にシャワーを済ませておく。
  • メイクはしない。
  • ジュエリーは身に着けない。
  • 貴重品を持ってこない。
  • ネイルは手足ともに落としておく。

あとは、病院内は寒いので、温かくて快適に過ごせる服装でという指示がありました。

手術当日

当日の受付手順

当日まずは、彼と一緒に不妊クリニックに病院の受付時間前に来院。

軽いペーパーワークと当日の流れを確認後、手術をする病院へ移動して受付をするという流れでした。

ここで、私と同じような手術をする人は3-4組いました。

ドクターも忙しいので、毎月この日はオペレーションをまとめて行う日と決めているようでした。

病院での受付

当日12時に病院の受付に到着。

手違いで支払いがされていない、されているとひと悶着ありましたが、振り込みの履歴を見せて納得してもらいました。

そして、手術後に迎えに来てくれる人、その連絡先を再確認し、受付前の椅子に座って待機していました。

受付前の待合室では、老若男女幅広い年齢層の人がいました。

ある意味体力勝負の待機

ある程度待たされることは想定していましたが、こんなに待つとは。という感想です。

予めネットフリックスで当時はまっていたキングダムというアニメをたくさんダウンロードしておいて正解でした。

数時間経ってもなかなか呼ばれず、なぜ12時までに受付をするように促されたのか疑問に感じながらもひたすら待ちます。

麻酔科の先生と事前確認

およそ1時間半後、名前が呼ばれ別室に通されました。

ここでは、患者と麻酔科医の一対一の問診が始まります。

この時彼も同席してくれました。

前回の記事でもご紹介した通り、ここでの麻酔科医は個人事業主のような立ち位置。

病院に属しているわけではありません。

これまでの病歴やアレルギー、現在服用している薬やサプリメント、そして歯の詰め物が手術中にとれても補償しないなど、事前のアドミッションフォームで報告したことの最終確認。

とても気さくで親切な女性の先生でした。

何度も同じことを確認される

麻酔科の先生との面談が終わった後、再び病院の受付前の椅子で待っていました。

すると「喉渇いたでしょ」と看護師の一人から、小さなカップに入ったフルーツジュースをいただきました。

そこからおよそ30分後、また別室へと案内されます。

ここでは、ナースと一緒に再度またアドミッションフォームの内容を確認します。

おそらく手違いがあっては大変だし、あとで訴訟を起こされないように?もあると思います。

その後、体重と血圧を測り、着圧ソックスのようなものを履かされます。

推測ですが、手術と麻酔によるむくみを軽減するためかと思われます。

そして、更衣室へ案内されて手術着に着替え、自分の身に着けていたものを一式全て、もらったプラスチックバッグに詰め込み、案内された待機場所へと向かいます。

まだまだ待機、同じ質問への返答の繰り返し

まだこの先何時間待つか分からないので、パートナーとは、ここでお別れしました。

今思えば、3時間近く耐えた彼もすごいな。

奥の待機場所へ通されると、何人か手術着に着替えた患者が座って順番を待っているようでした。

私も着席し、借りたブランケットに包まって、アニメの続きでも見るかと考えながらぼーっとしていると、いつの間にか眠ってしまいました。(どこでも眠れる体質です)

およそ一時間後に起こされ、ベッドがたくさん並んだ部屋に案内され、ベッドの上に横になりナースに、名前と生年月日を確認され、その情報の入ったリストバンドをはめられました。

そして、今日は何の手術をするのか、そして先ほど同様同じ質問へ返答するの繰り返しでした。(笑)

そこから再び眠ってしまい、起こされたときは夕方の5時頃でした。

恐らく何組か先に手術を行っていて、私はその何番目かの患者だと思われます。

家を出たのが11時過ぎだったので、ここまでかなり待ったな。という感想です。

いよいよ手術

さて、ベッドに横になったまま手術室前に移動。

ベッドから降り、手術室に自ら歩いて手術室の真ん中にポツンとあるベッドの上へ横たわるように促されます。

名前と生年月日、手術内容の確認。

先ほどの麻酔科医の先生が登場し、励ますような言葉をかけてもらいながらも麻酔を腕から注入され、そこで意識が途絶えました。

手術後

目が覚めたら先ほどのベッドがたくさん並んだ部屋の一角にあるベッドの上でした。

異常がないか、手術を担当したクリニックの先生が軽く確認にきて、一泊するように促されました。

日帰り手術の予定だったし、着替え持ってきてないし、これ以上お金かかるの嫌だし、麻酔のせいで口がまわらず、意識が朦朧としながらも、家に帰りたい旨を伝えました。

きっと、子供がダダをこねているように見えていたかもしれません。(笑)

こっちは朦朧とするながら必死に伝えたつもりでしたが、私の願いはむなしくも叶わず。

その後個室へ移動となりました。

時間にして夜の7時頃でした。

病室にて恐る恐る傷跡の確認

サンドイッチと水をもらい、ゆっくり食べていました。

すると夜の9時頃に彼が様子を見に病室に来てくれましたが、急遽一泊することになったためと、夜ももう遅かったので翌朝迎えに来るということでとんぼ返りでした。

痛み止めがまだ効いているせいか、この時はほぼ痛みはありませんでしたが、左腕を点滴で繋がれていたため身動きが思うようにとれませんでした。

また、ナプキンを下着なしであてている状態でしたが、結構出血していました。

恐る恐る穴をあけたお腹を確認してみると、三か所に傷口を守るガーゼのようなものがあり、血が滲んでいました。

※血が滲んでいる箇所はぼかしています。

その後、病室での過ごし方

サンドイッチでお腹を満たし、トイレも看護師さんに介抱してもらい済ませた。

さて、この寒い病室にポツンと一人きり。

やることもなく、なかなか眠れない。

日帰りのつもりだったのに、急遽に一泊することになるなんて。

しかし、奇跡的にもタブレットにダウンロードしておいた映画があったので、それを観ながらウトウト眠りにつきました。

深夜の異常事態

すると午前2時か3時頃に痛みと異変で目が覚めました。

恐らく、痛み止めの効果が切れたのでしょう。

着用していた病院着とブランケットが血だらけになっていることに気づきました。

迷わずナースコールをし、看護師さんがすぐに来てくれてトイレに行きたい旨を伝え、繋がれていた点滴を外してもらいました。

その間に、手際よく血だらけでになったブランケットを交換し、新しい着替えとナプキンを用意してくれていて。

「こんなに汚しちゃってすみません」と言うと、

「そんなの全然気にしないで。Uncomfortableだったでしょ。新しい着替え持ってきたからこれに着替えて。手伝いが必要だったらいつでも声かけて。」

と、神様のような返答。

人の血を見たり、介護したり、私は一生かけても看護師にはなれないわ。と改めてリスペクトです。

その後、水と痛み止めを貰って、ひたすら映画を観ながら朝が来るのを待ちました。

翌朝

結局ほとんど眠れませんでしたが、映画を観たり、ウトウトしたりを繰り返して6時頃。

トイレに行きたくなり、自力で点滴を壁から外しましたが警報が鳴り響き、慌ててナースコール。(絶対自分で外すべきではない)

結局看護師さんに来てもらい、点滴を安全に外してもらいトイレへ行くことができました。

ベッドへ戻り、再び点滴に繋がれてぼーっとしてると7時半頃に朝食が配膳されました。

お腹がすいていたので、ありがたく完食。

突然ドクターが登場

朝食後、着替えの用意をしていると突然ドクターが登場。

恐らく、自分のクリニックに出勤する前に手術した患者の様子をみてまわっている様子でした。

昨日の手術は成功。無事に切除したと報告があり、質問する間もなく忙しそうに出ていきました。

というのも、また後日フォローアップアポイントメントの日が予め予約されていたので急ぐ必要はなかったのです。

しかし、手術した日が11月28日。

そのフォローアップアポイントメントの日が翌年の1月9日。(苦笑)

結果は誰だって早く知りたいものですよね。

まあ、予約が難しいクリニックだったので、わがまま言えません。

手術後

ようやく自宅へ帰る

そんなこんなで、10時頃に彼が迎えに来てくれました。

病室を出る前に看護師さんが来てくれて、今回の手術の内容と術後の注意事項が書かれた書類と痛み止めを受け取りました。

予定外の一泊だったのですが、なぜか追加チャージされることもなく、そのまま真っすぐ家に帰りました。

つかの間のプリンセス生活

帰宅後は、速攻シャワーを浴びて着替えて横になりました。

起き上がる時や、立ち上がる時、笑った時でさえお腹に力が入るので激痛とまではいきませんが、ズキズキしていました。

元々痛みには強い方なので、最初の二日間は介抱してくれていました。

しかし、驚異的な私の回復力で一週間近く休みをとってくれた彼でしたが、三日休んで仕事に戻っていきました。(笑)

数日後には、徐々に身体を慣らしていくためにカフェへ行ったりもしました。

フォローアップ日が変更に

12月7日のお昼頃、クリニックから突然電話がありました。

それは、もし私の都合がよければ今日の午後ドクターの診察ができるけど来れるかどうか。とのこと。

え、またお金取られるんじゃ・・・と何を思ったのか、余計なことを考えたアホな私はそれを一旦断ってしまいました。(笑)

そして、何気なく彼にそのことをメッセージで伝えると・・・

「アホか。んなわけあるか。答えはYESに決まってるだろ(笑)」とのことで、慌てて電話。

結果、3:40分に予約が取れて、急遽クリニックへ行くことに。

彼も仕事を抜けて来れるとのことで、クリニックで合流することになりました。

手術の結果

私の身体から切除されたものは・・・

  • およそ4cmの子宮内膜
  • 子宮内膜ポリープ3つ
  • 卵巣にあったチョコレート嚢胞

以上の三つでした。

妊活については、一か月後から再開しても可能。とのことでした。

術後の経過

私、生理痛の痛みって毎回あれが普通だと思ってこれまで生きてきたんです。

だって、人と比べようがないじゃないですか。

そして鎮痛剤は、本当に辛い人が飲むべきもので、私はまだ我慢できるはずだと信じてほぼ飲まずにやってきたんです。

それがビックリ。術後の生理は通常のサイクル通りにやってきて、ほぼ無痛だったんです。

いつもは、数日前から腰が重くなって、ズキズキし始めて、お腹も痛くなってきて、あーくるなーって分かるのですが、今回はそんな症状がなく突然やってきたって感じでした。

お腹の傷跡は、手術からおよそ一年経った現在は下腹二か所の出血が酷かった部分は、まだ跡が残っていますが目立っていません。

しかし、へそ下の傷はケロイドになってしまいました。(涙)

恐らく職場の台が丁度このくらいの高さで、頻繁にぶつけていたからかもしれません。(後悔)

術後二週間はなるべく重たいものを持たないようにしていました。

そして、ウォーキングも徐々に再開して身体を慣らしていきました。

術後の身体って麻酔のせいか、すごく体力が衰えたように感じました。

まとめ

オーストラリアで手術をする方へ。

  • とにかく医療費が高額
  • メディケア以外のプライベート保険を検討
  • まとめて支払いが不可能(各部門に自分で問い合わせて見積もりをとり支払い)
  • 時間が明確でない
  • とにかく待つ
  • 確認のため同じことを何度も質問される
  • 日帰り予定が一泊することになるかもしれない
  • 看護師が優しい

日本で行った方が断然安く、なおかつ安心して手術に挑めると思います。

ただ、私のように頻繁に日本に帰れない方でメディケアがあり、金銭的に余裕がある方はオーストラリアで手術をするのもありだと思います。

ましてや、妊活のためなのでパートナーの協力も必要です。

後から職場の同僚に聞いた話なのですが・・・

同僚の友人も私と同じ手術を公立の病院で受けたようです。

医療費は無料になりますが、ただし一年以上手術まで待たなければいけなかったとのこと。

私たちには公立病院という選択肢が最初から与えられなかったこともありますが、妊活中なので時間を無駄にできません。

やはり、高額な医療費を払ってでも私立病院で早めに対処できたことに後悔はしていません。

私のように忙しさを理由に生理痛を放置していると、後に手術せざるを得なくなる可能性があります。

健康はお金を払っても買えません、自分で自分の体調を管理し、ひどくなる前に対処していくことが重要です。

私の経験がどなたかの役に立ちますように。

次回は、いよいよ本題の術後から体外受精に移行したお話をシェアします。

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この記事を書いた人

2017年オーストラリアに移住。移住後二年間はワーホリビザ、その後パートナービザに切り替え、クイーンズランドの田舎で生活中。仕事を見つけ、念願のボーダーコリーを我が家に招き、新築を建て、現在はキャリアチェンジのために奮闘中。

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