みなさんの自動車運転免許はオートマ限定ですか?それとも最初からマニュアルで取りましたか?
現在およそ一カ月の間、日本に一時帰国中なのですが、オートマ車限定解除のために卒業した教習所にもう一度通い始めました。理由は、オーストラリアでのキャリアチェンジのためです。
もちろん普通に生活するのであれば、オートマ限定の運転免許でも生活に支障はありません。ですが、特定の産業、そして特に田舎の地方になるとマニュアル車が利用できることで仕事の幅が広がります。
私もいつの日か、自分で大きなマニュアルの4WDを運転し、仕事はもちろんアウトドアイベントも楽しめたらいいと願いつつ、挫けそうになりながらも教習所に通っています。
今回はオートマ限定運転免許を持つ私が、日本でオートマ限定解除することを選んだ理由と、実際どうだったのかをご紹介します。
まだ免許がないという方、日本で取得してからオーストラリアに来ることを強くお勧めします。
その理由は、オーストラリアで免許を一から取るとなると、かなりのステップを必要とし、長いと数年かかるからです。
免許合宿であれば、最短14日で日本の免許を日本人によって教習を受けることができるので、オーストラリアで取得するより簡単です。
しかも最近の免許合宿って、少しでも費用を安く抑えるための「自炊コース」があったり、団体行動が苦手な人のために「一人部屋のコース」もあるんですね。
他にも格安で「二輪免許も一緒に取得できちゃうコース」もあったり、時代は多様化しています。
その他にも、早割・学割・グループ割の合宿もあるようなので、ぜひ免許を短期集中で取りたい方は、免許合宿おすすめですよ!
それでは、すでに日本の免許を持っているという前提で話を進めていきますね。
日本でオートマ限定解除をする
メリットとデメリット
メリット
- 日本語で教習を受けることができる
- 最短4時間+卒業検定という短い期間で取れる
- 筆記試験がない
デメリット
- 日本に帰国しなければいけない
- 仕事をしている場合、仕事を調整する必要がある
- 超過した際は超過料金+時間がかかるので予定が読めない
教習所の入校手順と内容
- 最寄りの教習所に電話またはオンラインで事前に入校受付・確認
- 当日の受付時に必要書類を提出
- 簡単な視力検査と体力測定
- 支払い
- 次回以降の予約を取る
持ち物リスト
- 運転免許証
- 同じ証明写真2枚 (縦3cm×横2.4cm)
- 無帽、無眼鏡、正面、無背景で6カ月以内
- 眼鏡、コンタクトレンズ
- 印鑑(認印可)
- 教習料金
- 学生証(オーストラリアの学生証も使えました)
- 紹介カード、割引券などあれば
※各教習所によって異なる場合があります。
教習内容
- 1回目:クラッチ・ギアチェンジの使い方、発進、停止、変速、ブレーキ操作
- 2回目:坂道発進、S字、クランク
- 3回目:踏切通過、方向転換、縦列駐車
- 4回目:みきわめ(今までの総復習)
- 卒業検定(後続席に第三者乗車)
※4回目の時点でみきわめを貰えなかった場合は、追加教習があります。
※卒業検定に不合格の場合、追加教習を1時間受け、その後再度卒業検定を受けることになります。
卒業検定合格後の免許の更新
私は最寄りの免許センターで更新してもらいました。筆記試験がないため午後からの受付となり、受付時間が13時~13時45分だったので、13時過ぎに到着しました。
持ち物は、教習所でいただいた卒業検定合格証明書と免許証のみ。
受付はかなりの行列でした。まずは、収入印紙1,400円を購入し受付を済ませました。
裏面に限定解除のスタンプをもらうだけかと思っていたのですが、一時免許証を預かるとのこと。その理由が、免許証の中にICチップが入っているためその更新も同時に必要なのだそうです。
その後、14時30前に免許証を無事に受け取り、これで手続きが終了となりました。
実際に日本でオートマ限定解除の教習を受けた感想
率直に言うと、4時間という短期間で習得するのは不可能ではないのだろうけど、私の場合は二時間追加で教習を受けることになってしまいました。
というのも、一時帰国中になんとか取らなければいけないというプレッシャーと、オートマ車の運転歴がオーストラリアでの方が長く、なんとかなるだろうと侮っていたからです。
その余裕が仇となり、細かい安全確認の欠如、クラッチとギアの使い方やタイミングに自信がなく何度もエンスト。
その結果、追加教習後、卒業検定に挑むことになりましたので、お金と時間に余裕を持って挑むことをおすすめします。
ですが、私の卒業した学校の教官の皆さんとても優しく、みきわめを貰えなかった際も、丁寧なアドバイスや100%私の実力不足なのにも拘わらず「ごめんね」と慰めて下さいました。
みきわめをいただいた際には、最後に教官から私の苦手なパートのアドバイスを書いた手書きのメモをいただきました。
実はその方、卒業検定当日の朝も優しく声かけていただいたり、検定中も外からずーっと見守ってくださったりと、短時間の在校でしたがたいへんお世話になりました。
卒業検定は、緊張で手足がガクガク震えていましたが、採点される教官の方が途中で落ち着くように優しく声をかけてくださって、そこから落ち着きを取り戻せました。
結局エンスト3回しましたが、日本では運転しないことを伝えていたので、おそらくおまけでギリギリ合格にしてくれました。
大人になってからの挑戦ってたいへんですが、達成した時の快感は、いくつになっても感動しますね。貴重な体験と思い出をさせていただきました。
オーストラリアでオートマ限定を解除する
前提として、現地の有効なオートマ限定運転免許を6カ月以上持っていることとします。
メリットとデメリット
メリット
- オーストラリアにいながら教習を受けることができる
- 気の知れた知人や家族にプライベートで教えてもらうことができる(ただし免許を取って一年以上経った人)
デメリット
- 英語で教習を受けなければならない
- 知人や家族でマニュアル運転免許保持者がいない場合、お金を払って教習所に通わなければならない
- Lプレートと呼ばれる、日本での初心者マークのプレートをつける必要がある
- 筆記試験+実技試験がある
- 英語で知識・危険認知の筆記試験
- 英語でおよそ30分の実技試験
※2023年6月27日に免許のアップグレードに行った際に、筆記は必要ないと言われました。45分の実技試験に合格すれば更新できるとのこと。
さすがオーストラリア、これも担当職員や場所によって異なるため、もしアップグレードをお考えの方は事前に確かめる必要がありそうです。
手順と内容
- 危険認知テストをオンラインで登録後、関連する料金を支払いテストに合格する
- 実技試験を予約後、受験料を支払い、テストに合格する
内容が随時変更になっている場合がありますので、詳しくはこちらをご確認ください。
Queensland Government Transport
まとめ
日本でオートマ限定解除をする場合は、入校受付後に教習を受けることができるので、事前の準備はほぼ必要ありません。
しかし、オーストラリアで限定解除を行う場合、一見簡単に見えますが、事前の準備がとても重要になります。
なぜなら、筆記試験と実技試験の両方合格するためには、前もって自分で双方を完璧に習得しておく必要があるからです。
もちろん、人それぞれの能力や技能によって異なるため、一概には言えませんが、日本で行うよりも時間がかかると思います。
以上ふまえた結果、私は日本の教習所に通うことにしました。
これは日本に限ったことではありませんが、教習官によっては相性が合う・合わない、分かりやすい・分かりにくいなどの差が生じるのはもちろんのこと、ある程度まとまった時間がないと通うことができないので、時間が確保できる方は日本の教習所に行くことをお勧めします。