【2023年】意外と簡単!タックスリターンを自分で申請してみた

目次

タックスリターンとは

オーストラリアの税金(タックス)リターンは、オーストラリアで働いて収入を得た個人や法人が、年次で提出する税金申告書のことを指します。

この申告書は、オーストラリア税務庁(Australian Taxation Office、略称ATO)に提出され、個人や法人が支払うべき税金額を計算し、過剰に支払った税金を返金してもらう、または不足分を支払う手続きです。

タックスリターンのポイント

  1. 収入の報告
    タックスリターンは、前年度の収入を報告するための文書です。
    これには給与所得の他に、賃貸収入、事業収入、投資収入などが含まれます。
  2. 控除と控除対象経費
    オーストラリアの税制では、特定の支出や経費を控除対象として扱います。
    これらの控除を申告することで、課税所得を減少させることができ、税金の額を削減できます。
  3. 納税義務と返金
    タックスリターンを提出することで、税金を納める必要がある場合には納税しなければなりません。
    一方、過剰に支払った税金がある場合には、返金を受けることができます。

タックスリターンの申請期限

一般的に、オーストラリアのタックスリターンにおける会計年度は、毎年7月1日から10月31日までの期間に提出する必要があります。

遅延すると、罰金や利子が発生する可能性があります。

タックスリターンの申請方法

タックスリターンの申請は二つの方法があります。

一つ目は、税理士にいくらか支払って依頼する方法。そのかかった費用は、翌年のタックスリターンの際に経費として計上することができます。

毎年タックスリターンの時期になるとショッピングセンターの一角で税理士をよく見かけます。

二つ目は、個人で申請する方法。オーストラリア税務庁のウェブサイトを通じてオンラインで提出することが一般的です。

オンライン提出は迅速で効率的で、自動的に計算された税金額をその場ですぐに確認することができます。

私の経験談

オーストラリアで収入のある方は毎年必ず申告をする必要があります。

それも自分自身、もしくは自分で税理士に依頼しなければいけません。

日本で会社に勤めているときは、会社側が全てやってくれていたので自分で何かをするという必要はありませんでした。

オーストラリアに移住して一年目、二年目は自分で、三年目、四年目はビザが変わったので念のため税理士に依頼。

そして五年目と六年目の今回は自分でやってみました。

税理士に依頼した際、私はオンラインで依頼しました。

基本的に税理士は、日本でいうマイナンバーのような番号で紐づけされた顧客の監査情報をある程度確認することができるらしいです。(確かではありません)

必要情報を入力して、翌日には完了して、ATOの返金または追加徴収の連絡を待つのみ。とても簡単です。

自分でタックスリターンを申請する場合、オーストラリア人のパートナー曰く、「ちょー簡単」らしいのですが・・・

私の場合昨年どうやったか忘れて毎回無駄な時間をかけているので、今回は来年の自分のためにも記録として残そうと思いました。

皆さんもにも共通の部分はあると思うので、もしかしたら参考になるかもしれません。

私について
・オーストラリア人のパートナーあり(パートナーの収入を入力する箇所があります)
・オーストラリア居住者
・田舎に住んでいる(田舎に住んでいるといくらかベネフィットあり)

タックスリーターンを自分で申請した方法

STEP
my govにアクセス
STEP
送られてきたコードを入力してログインする
STEP
Australian Taxation Office (ATO)を選択する
STEP
今年度の申請を確認して「Prepare」を選択
STEP
4ステップの順に進めていく
STEP
ステップ1:コンタクト詳細情報を入力・確認

確認後、「NEXT」で次に進む。

STEP
ステップ2:銀行口座の詳細を入力・確認
STEP
ステップ3:自分の詳細を入力

Were you an Australian resident for tax purposes from 1 July 2022 to 30 June 2023?

この期間、オーストラリアの居住者だったかどうか。

私は、永住権持ちの移民なので「YES」を選択。

ワーホリビザ保持していた頃は非居住者。

もし、自分が居住者かどうか不明な場合は赤枠部分のリンクで確認。

・Did you have a spouse at any time between 1 July 2022 and 30 June 2023?

この期間、配偶者またはパートナーがいたかどうか。

私は、パートナーがいるので「YES」を選択。

You received salary, wages or other income on an income statement/payment summary, Australian Government payments, or First home super saver (FHSS) scheme payment

働いて雇用主から給料を受け取ったのでチェック

You had Australian interest, or other Australian income or losses from investments or property

オーストラリアの銀行口座から利子を受け取ったのでチェック

You had deductions you want to claim

申請したい控除があるか。

仕事や仕事に直結する学校に関する必要なものを買ったのでチェック

You are claiming tax offsets or adjustments

田舎に住んでいるので「Zone or overseas forces」にチェック

STEP
ステップ4:詳細情報の入力と確認

私の場合、雇用主側からの情報を基に予めデータが入力されています。

もし未入力の場合は、自分で入力します。

Occupation where you earned most income

自分の職業

Salary, wages, allowances, tips, bonuses etc.

雇用されている会社の名前

・Interest

銀行で受け取った利子

・Deducations

もし仕事で必要な物を購入した場合は申請することができます。

・Spouse details

私はパートナーがいるので、パートナーの名前、生年月日、性別、どの期間パートナーだったのか、所得を入力します。

・Offsets

住んでいる地域によって控除される額が変わります。

・Income tests

子供や学生の有無、年金受給など個々の条件によって控除対象となります。

・Medicare and private health insurance

ワーホリの人はメディケアカードを持っていない場合、免税の対象になります。

しかし、センターリンクの書類が必要になります。

ワーホリ一年目、二年目は控除できることを知らず、メディケアというオーストラリアの保険証を保持していないにも関わらずその分の税金を納めていました。

また、永住者でも私のようにプライベート保険に未加入の場合は控除対象にならないので入力する必要はありません。

・How did you complete this tax return?

自分でやった方にチェック

・Will you need to lodge an Australian tax return in future years? 

永住者なので「YES」にチェック

「Calculate」をクリックしたあと、おおよその見積もり額として表示されます。

STEP
完了

最後に「Lodge」をクリックして完了です。

まとめ

このように、タックスリターンは自分でやると少し手間ですが、意外と簡単に申請できます。

私の場合、一年目は返金となりましたが、二年目、三年目は逆に追加で支払うという結果になったこともあります。

タックスリターンという名前ですが、ご自分の収入によっては税金の追加徴収となる場合もあります。

見積もりの時点でRefundと表示されていても、毎回実際にATOから返金のアナウンスを受け取るまでドキドキします。

返金「refund」ではなく、超過納税「debt」のお知らせが届いた場合は、義務なので必ず支払いましょう。

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この記事を書いた人

2017年オーストラリアに移住。移住後二年間はワーホリビザ、その後パートナービザに切り替え、クイーンズランドの田舎で生活中。仕事を見つけ、念願のボーダーコリーを我が家に招き、新築を建て、現在はキャリアチェンジのために奮闘中。

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