ファーム時代を大公開!宿泊施設の様子、日々の食事や洗濯、仕事仲間について私の体験談

「オーストラリアのワーホリ=ファームジョブ」というイメージが強い人も多いはず。

なぜなら一年以上滞在(ビザを延長)するためには、指定された職種と地域で3~6カ月間働く必要があるからです。

現在オーストラリアに移住して6年目となりますが、私も最初の2年間はワーホリビザで滞在していました。

そのため、一度だけファームジョブを経験したことがあります。

その当時は最低88日間の労働が必要でしたが、私は過酷と呼ばれていたファーム生活がとても楽しかったので、半年間そこのファームにお世話になりました。

もちろん屋外での仕事だったので大変なことも多かったのですが、本当に貴重な経験をさせてもらったと思っていますし、オーナーには今でもとても感謝しています。

今回は、そこで経験した私の体験を振り返り、写真を交えながら皆さんにシェアしたいと思います。

目次

仕事の見つけ方

まずはファーム仕事をどうやって見つけたのかですが、私の場合は完全なるコネでした。

渡豪一カ月目。私は自力で仕事を探す気満々で、これから自分のワーホリライフをどう満喫しようかとワクワクしながら一人でブリスベンへと渡ったのです。

しかし、そのおよそ二か月後・・・

彼から彼の住む田舎町に戻るよう不満を言われ、渋々戻りその近辺で探すことに。(笑)

そこで義理のお母さんの友人がファームで働いているとのことで、私もすぐそこで働かせてもらえることになったのです。

こちらの記事で、その他のファームジョブの探し方について詳しく説明しています。

今思えば、悪徳ファームが多くあるなかで本当にラッキーな話です。

こうして振り返っていて思い出したのですが、当時は初めて見る全てのものが新鮮でキラキラ輝いて見えたんです。

だから自分の拙い英語であっても、なんでも挑戦・経験・失敗してみたい気持ちが強すぎて、あれもこれも彼や彼の家族にサポートされるのがすごく嫌だったんですよね。。。

こうやって冷静になって客観的に見てみると、なんてプライドが高くて生意気で可愛くないのかしら。

今思うと当時の自分があまりにも余裕がなさすぎて笑っちゃうし、冗談でしょこの日本人って感じですが。

もちろん周りは、私の頑固で猪突猛進な性格を不思議に思い心配していましたよ。

もうこの時点で新しい環境に上手く馴染めていないんですよね。一年目って。(笑)

皆さん、オーストラリアはお互い助け合って、迷惑かけ合ってなんぼの世界です。

国民性がイージーゴーイングなので、実はみんな小さいことはほぼ気にしてないんです。

日本人気質120%の私は、いくらパートナーや家族であっても、とにかく人に頼らず(迷惑かけず)自分でできることは、全て自分で解決していこうと周りをシャットアウトしていた気がします。

6年目の今じゃその逆で、できないこと助け合いって感じで生活しています。

それでは、話を戻してファームでの一日の流れはこんな感じでした。

一日の流れ(タイムスケジュール)

ファームの朝はとっても早いです。月曜から金曜までの5日間、働くのが困難になるほどの悪天候でない限り毎週仕事がありました。

私の場合、家からファームまで車で一時間かかりましたので、そのファームを紹介してくれた、義理のお母さんの友人が毎朝5:45amに家まで迎えに来てくれました。

今思えば、なんというVIP待遇だっだのだろうと思います。

日本と同じく、冬は日が暮れるのが早く、日が昇るのが遅いため真っ暗な時間にスタートすることもありました。

仕事は7時スタートなので、10~15分前に着くようにしていました。

7:00 仕事開始

10:00 スモコと呼ばれる小休憩(Smoke and Coffee Break の略称)

10:30 仕事

12:30 ランチ

13:00 仕事

16:00 終了

こんな感じで休憩が二回あり、トータル8時間労働で一般的な標準時間でした。

フィジカルな労働なので、しっかり食べないとエネルギーがすぐ切れてしまい、毎回仕事終わりはお腹ペコペコでした。

仕事仲間

私が仲間に加わったときの初期メンバーは・・・

オーストラリア人男性のキャメロン(推定30代)

背が高くてみんなのリーダー的な存在。頼もしくて優しく、ボスからも信頼されていました。

オーストラリア人の男の子(推定20代前半)

やんちゃでいたずら好き、でも仕事は真面目。年下のルイをいつもからかっていました。(笑)

オーストラリア人男性のルーク(推定30代)

釣り好きでちょっぴりぽっちゃり、基本的に優しいけどたまに冗談言われてからかわれていました。

イタリア人の男の子ルイ(18歳)

最年少で瞳が青くて綺麗。日本が大好きで空手を習っていたことがある子。

いっつもニコニコ笑顔で本当に優しくて、ちょっぴりロマンチストな男の子でした。

アラスカ出身の男性ティム(推定20代後半)

天然の赤毛で、臨機応変に空気を読める良い奴。

なにより日本より慣れ親しんだアメリカ訛りの英語!ということでコミュニケーションがとりやすかった。

地理感のない私に、アラスカの場所を丁寧に教えてくれた。(笑)

初期メンバーは以上で、オーストラリア人以外はバックパッカーなので基本的に数か月毎にメンバーが変わります。

その後は、イギリスやスコットランド、ドイツ、トルコ、アメリカ、キューバ、ノルウェーなどなど様々な国の人が仲間に加わり、なかでも一番多くて驚いたのがフランス人!

本場のフランス語に心の中で「かっこいいー」と思いながら、噂で聞いていた彼らの国民性にも納得しました。(笑)

そしてみんな基本的にカップルや友達同士でオーストラリアに来て、一緒にワーホリを楽しんでいるようでした。

日本人は基本的に単体での行動が多いように感じたので、これは正直驚きでした。

給料

歩合制と時給制がありますが、私の場合は時給制でした。

カジュアルワーカーとして働いていましたが、当時の最低自給くらいだったのかな?

時給換算するとおよそ$26でした。

一日8時間×週5日となると$1,040でタックスなど諸々引くと、手取りはおよそ$750くらいだったと思います。

どうやってファームまで行っていたか

基本的に、上記で説明した通りだったのですが、ある日その叔父さんが1か月近くホリデーのためアフリカに行くということになったのです。

そのため、ファームに向かう脚がなくなってしまった私は、そのファームが管理するアコモデーションの一部屋に急遽お世話になることにしたのです。

ここがちょっと変わっていて、キャンプサイトにプレハブ小屋を建ててできたような施設でした。

アコモデーション(宿泊施設)

これが噂のアコモデーションです。

シングルルームとダブルルームがあり、私はシングルルームを利用していましたが、友達やカップルは相部屋で賃料を安く済ませているようでした。

金額は忘れてしまいましたが、$110/週 だった気がします。

夏は暑く、冬は寒いのですが・・・各部屋ベッド、クローゼット、テーブルとイス、エアコン付きなんです。私個人としては、オウンルームだし案外快適に過ごしていました。

その他にも共有・男女別で一体となったトイレとシャワールーム。

チェスやビリヤードが楽しめる共有エリア。

プレステやDVD鑑賞が楽しめるエンターテイメントルームがありました。

ダイニングも広々としていて込み合うことはありませんでした。

正直キッチンは、シャワー浴びて少しくつろいだ後に込み合うことはあったかなー

みんな同じ職場で働いているし、同じ時間に帰って来ますからね。タイミングは重なります。

洗濯物を干すのも、洗濯機やドライヤーがあるのですが一回$4だったかな。

結構割高だったので、雨の日でない限りはシャワーの時に毎日手洗いして絞って干して、翌日仕事から戻った時に取り込んでいました。

私の場合、仕事着を3ペアしか用意していなかったので洗濯が大変でしたが、中には1ー2ペア保持者も多く、例え臭くて汚れていても同じのを数日着まわしている強者も多かったです。(笑)

日々の食事について

田舎で周りに何もなく、最寄りのスーパーまで車で40分近くかかったので、週一でみんなとガソリン費をシェアしてスーパーに行き、その後毎回作り置きしていました。

お弁当は、前日の夜にタッパーに詰めて、当日の朝保冷バックに入れて持っていき、休憩場所の冷蔵庫に保管。

そして、ランチの時間に電子レンジで温めていると、毎回みんな私のジャパニーズスタイルの弁当に興味津々で羨ましそうにしていました。(笑)

海外の弁当カルチャーって火を使わないようなものばっかりで、ほんとシンプルですもんね。

あとは大のコーヒー好きなのですが、節約のために蓋つきのキャンピングマグにインスタントコーヒーを入れて持参し、スモコの時にケトルでお湯を注いで飲んだり、フルーツやミューズリーバーなど軽食用に持参していました。

平日はこんな生活を毎日続けていました。

ちなみに節約のため、部屋でネギも栽培していました。(笑)

私はガスクッカーとライスクッカー、サンドイッチマシーンを持参していたので、案外簡単に調理ができました。(さすがに毎日一人分のために作る気にはなりませんでしたが)

冷蔵庫・冷凍庫はありましたが、コンロがなかったので、各々が電子調理器などを活用します。

みんないつも何食べてるんだろうと見ていると、パスタやクスクスが多かったです。

ある日ドイツ人の男の子ヤンが私の作り置きを見て感銘を受け、彼も一度にたくさん作り置きの生活を始めていました。

ある日はオムライスを大量生産したり。

とある日は、ファームからもらったかぼちゃでサラダを作ってみたり。

サンドイッチマシーンで朝食を作ったり。寒い朝にはインスタントスープが体にしみました。

たまにはパーティーも

私もたまにビールを飲むことはあったのですが、イギリス出身で元バーテンダーのブルースが、ファームでとれたフルーツを利用してこんなに素敵なカクテルをふるまってくれました。

え、おしゃれすぎないか?

私も何かせねば・・・とは思っていたのですが、結局持っていたおかしをシェアすることぐらいしかできませんでした。

渡豪一年目の私は本当に英語恐怖症で、恥ずかしくって、聞き取れないし、伝えられないし、情けなくもオロオロしまくり。

言語の壁や文化の違いがあっても、私をみんな優しく受け入れてくれたことに感謝しています。

あれから6年、すっかり今のライフスタイルが定着した今になって思うことは、この経験は本当に貴重で、今後こんなこと経験できる機会ってもうないんだろうなーって思っちゃう。

私のなかでの旅やワーホリの醍醐味の一つが出会いや経験、異文化コミュニティなのでね。

怖がってばかりいられませんよ、今日が一番若い日ですからね。楽しんだもん勝ちです。

ファームで働く際の注意点

ここまでいい話を進めてきましたが、注意点も。

お見苦しい写真ですみませんが、怪我などには要注意ですよ!

こんな青あざどうやって作ったんだって思うでしょ?

いやーぶつけるんですよトラクターによじ登るときや、でかくて大きいコンテナ作業の時などなど。

最初の写真の真ん中が私なんですけど、背が低いもんで体力や持久力はあっても物理的に難しいことも多々あります。

極めつけはこれね、農薬によるアレルギー反応ですよ。

んもー触れたり、とげが刺さったり、植物特有の分泌液とか農薬とかで全身かゆくてかゆくて。

長袖・長ズボンでカバーしてもこれなので、長い靴下を切ってアームカバーにしたりしていました。

一度薬局でムヒみたいなかゆみ止めをおすすめされるがままに買ったんですが、それがまあー効かない、効かない。

結局GPに行って、特殊なステロイドみたいなやつ塗ってよくなりましたけどね。

でも、毎日働くから結局イタチごっこで、肌が弱い方は要注意ですかね。かゆくて夜も眠れませんよ。ほんとに。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

憧れ?のファームライフは、キラキラしたものばかりでなく、天候や体調によっては大変でしたが、経験を買うってこういうことかもしれませんね。(お給料はいただいてましたけど)

最近はローカルエリアでのホスピタリティジョブでもセカンド・サードビザの延長が可能らしいですが、私は断然ファームでの仕事をお勧めします。

この私のシェアが誰かの役に立ちますように。

素敵なオーストラリアライフをお過ごしください。

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この記事を書いた人

2017年オーストラリアに移住。移住後二年間はワーホリビザ、その後パートナービザに切り替え、クイーンズランドの田舎で生活中。仕事を見つけ、念願のボーダーコリーを我が家に招き、新築を建て、現在はキャリアチェンジのために奮闘中。

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