ワーホリビザを延長しよう!賢いファームジョブの見つけ方

オーストラリアのワーホリといえば、セカンド・サードビザのための「ファームジョブ」

一年以上の滞在を検討している人は、二年目・三年目のビザ、通称セカンド・サードビザというものが必要です。

最初から一年間の滞在を考えている人でも、オーストラリアで生活しているうちにビザを延長したくなるかもしれません。

セカンド・サードビザを取るためには、指定された職種と地域で3~6カ月間働かなければなりません。

そのためには、ワーホリ一年目・二年目の間に仕事をいち早く見つけ、いかにして3~6カ月働くことができるかがカギとなります。

目次

指定業種・職種とは

以下の業種および分野が特定作業として認められています。

  • 観光とホスピタリティ(2021年6月22日以降)
  • 動植物の栽培
  • 漁業と真珠採り
  • 樹木の栽培と伐採
  • 鉱山
  • 建設
  • 森林火災復旧作業(2019 年 7 月 31 日以降)
  • 洪水復旧作業(2022 年 7 月 1 日以降)
  • ヘルスケアおよび医療分野における新型コロナウイルス感染症関連の業務(2020年1月31日以降)

今まで農業、林業、漁業を中心とした職種でしたが、2019年以降、オーストラリア全土で深刻な自然災害、コロナウィルスによる国境封鎖時の観光客の減少、医療分野における人手不足などが原因で、新たにいくつかの特定分野が追加されました。

指定地域とは

大きく分けて5つに分類されます。

  1. リモート(かなりの遠方含む)エリア
  2. オーストラリア北部
  3. リージョナルエリア
  4. 森林火災被害エリア
  5. 洪水災害被害エリア

※毎年7月に改正が行われる場合があります。詳しくはこちらをご確認ください。

労働日数のカウント方法

セカンドワーキングホリデービザ

指定された地域と職種で少なくとも 3 か月間働く必要があります。「3 か月」とは、雇用期間中の週末または同等の休日を含む 88 日を最低期間として意味します。

サードワーキングホリデービザ

2019 年 7 月 1 日以降に指定された地域と職種で少なくとも 6 か月間働く必要があります。「6 か月」とは、雇用期間中の週末または同等の休日を含む179 日を最低期間として意味します。

3 か月または 6 か月の指定された仕事を一度にすべて行う必要はなく、また、1 つの雇用主のもとですべてを行う必要もありません。

現在持っているビザの有効期限内であれば、3カ月または6カ月以上自由に働くことができます。

ファームの選び方

では、どこでどんな職種に就こうかと考えますよね。

  • 観光とホスピタリティ
    • 外作業は嫌という人は、屋内作業が確実なカフェやレストランがいいでしょう。
  • 動植物の栽培
    • 植物や動物が好き、大自然で働きたい方におすすめ。
  • 漁業と真珠採り
    • 釣りが好きで、オーストラリアで漁業を体験してみたい方。
  • 樹木の栽培と伐採
    • 人里離れた大自然で、体力と握力に自信のある方。
  • 鉱山
    • 気力と体力に自信があり、多くの男性に混ざって仕事ができる人。
  • 建設
    • 体力と手先の器用さに自信があり、朝早く昼過ぎには仕事を終えたい方。
  • 森林火災復旧作業(2019 年 7 月 31 日以降)
    • 被災地に貢献したい方。
  • 洪水復旧作業(2022 年 7 月 1 日以降)
    • 被災地に貢献したい方。
  • ヘルスケアおよび医療分野における新型コロナウイルス感染症関連の業務(2020年1月31日以降)
    • 医療業界の経験または興味があり、人助けに興味がある方。

ファームジョブの見つけ方

それでは本題です。求人情報は下記の方法で探すことができます。

Harvest Trail(ハーベスト トレイル)

求人を募集している農場を検索することができます。政府認定のサイトなので、優良ファームが多く信憑性も高いです。

Ag Jobs Queensland(アグ ジョブズ クイーンズランド)

クイーンズランド州のみですが、仕事を探すことができます。

リージョナルエリアのファーム検索サイト(QLD)

各リージョナルエリアのキャンペーンサイトを覗いてみるのも一つの方法です。

Facebookの各コミュニティページ

同じ日本人同士のコミュニティもあれば、英語でのページもあります。特に英語は情報量が多いのでお勧めです。

Google翻訳を使って、韓国・台湾語などで検索することも可能です。

翻訳の手間はかかりますが、その国を母国とするコミュニティページを使うことで、日本人や英語圏コミュニティとは異なる情報を獲得することができます。

現地会社の公式ホームページ

大手の会社だと、立派な公式サイトがあります。大手だけあって、給料未払いなどのトラブルがない代わりに、人気が高いので運もありますが、応募して受かればこっちのものです。

WoolworthsやColesなどの大手スーパーマーケットのパッケージを見てみましょう。稀に国外のものもありますが、国産の物も多くありますので、情報量の宝庫ですよ。

ジョブエージェント

手っ取り早いのが、現地のエージェントを使うこと。企業と個人をつなぐ架け橋となってくれます。

担当者や会社によってレスポンスが悪いところもありますので、相性にも左右されます。

現地の求人サイト

Indeed(インディード)、Seek(シーク)でも的を絞って検索すれば以外と見つけることができます。

ワーホリ勢のみでなく、現地の人と触れ合える機会が多いです。

ファーム探しの注意点

時間に余裕を持って計画的に行動する

時間に余裕を持って仕事探しを始めないと、悪天候、病気、またはシーズンオフなどの理由で簡単に仕事が見つからない可能性もあります。

指定されたビザの有効期限内で既定の労働日数を完了できない場合、セカンド・サードビザを申請すること自体できなくなりますので計画的に行動・実行することが大切です。

こちらでは、各野菜とフルーツの収穫時期の目安を地域別に確認することができます。

事前に確認しておくことで、いくつか候補を絞ることができるので、実際に足を運んだけどシーズンではなかったので仕事がなかった。というような無駄足を避けることができるかもしれません。

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悪徳ファームに騙されないために

ファームジョブや他の種類の指定職種の仕事に就く前に、雇用主(スーパーバイザー)に質問してみましょう。

例えば・・・

  • 支払いはいくらでどのように行われるか
  • ペイスリップはもらえるのか
  • 何日および何週間の就業が可能か
  • 宿泊施設の有無とその環境は
  • 問題があった場合は誰に相談することができるのか

なかには、ワーホリ勢の弱みに付け込み、不当労働を強いられることもありますので、そんな悪徳ファームに騙されないためにも、自分で確認し判断できるようになりましょう。

分からないことがあれば、オーストラリアの労働基準監督署であるFair Work Ombudsman (フェアワークオンブズマン)が私たちの味方をしてくれます。

まとめ

オーストラリアで2年目、3年目のワーキングホリデーを過ごすことで得られるメリットはたくさんあります。

異国の地でやりたいことをやってみたり、永住権のために学校に行って資格を取ってみたり、国籍豊かな友達作りや、忘れられない思い出を作ってみたり。

また、仕事やボランティアなどの活動を通して、オーストラリア滞在中に自分の価値を上げるスキルを身に着け、帰国後の仕事探しに役立てることも可能です。

問題解決能力やコミュニケーション能力だけでなく、カスタマー・サービス、効率化、さらには食料生産まで学ぶことができます。

何事も初めのうちは、不安と緊張で一歩踏み出す勇気がいりますが、歩み始めたら案外「何を悩んでいたんだ」とあっけらかんとするもです。

私も日本で仕事を辞めることに不安はなかったのかというと嘘になりますが、やらない後悔よりやって後悔した方がいいと思って踏み出した結果、現在自分の生活に満足しています。

ワーホリのビザ取得には年齢制限があるので、ぜひ挑戦してみてください。

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この記事を書いた人

2017年オーストラリアに移住。移住後二年間はワーホリビザ、その後パートナービザに切り替え、クイーンズランドの田舎で生活中。仕事を見つけ、念願のボーダーコリーを我が家に招き、新築を建て、現在はキャリアチェンジのために奮闘中。

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