【オーストラリアで不妊治療⑧】初めての凍結胚移植は困難だらけ!お休み期間も必要だと知った

前回は、二回目の体外受精周期に挑もうとしたすえ、心身共にボロボロになった経験をシェアしました。

今回は、三度目の正直なるか!改めて二回目の体外受精に向けて行ったことについてシェアします。

目次

生理がきてリセットしたが・・・

前回の断られた件から一ヶ月経ち、11月下旬。

生理がきて、いつも通りナースに連絡するのだが、ここで疑問が生じナースに聞いてみることに。

件名:次の体外受精について質問

今日(11月下旬)生理がきましたが、実は前回の生理が10月中旬から11月中旬までおよそ一ヶ月続きました。こんなこと人生で今まで一度もなかったので不安に感じています。しかし今回無事に生理がきたようですが、26~28日の通常の生理周期に戻るまで今回の周期はお休みすべきでしょうか。

また、クリニックのクリスマスと年末年始の休暇予定を知りたいです。

Re:次の体外受精について質問

クリニックの休みは12月15日から1月2日まで。ドクターは休暇のため、新年の1月15日から診察開始です。クリニックもしばらく休業になるし、もし不安があるようなら今回はスキップしてもいいと思います。

また、あなたの担当医は1月15日に戻りますが、1月上旬に他の担当医が移植することも可能です。

このように電話とメールで話した結果、今回は泣く泣くスキップすることに。

やはり体が万全ではないことと、仕事が年末年始で忙しくなること、クリニックもしばらく休業となるため何かあっても対応してもらえないということが理由です。

しかし、いつも私の意見を尊重してくれます。私がどうしたいかによって最終決定されます。

前回の断られたダメージも少し引きずりつつ、早く次に進みたいという思いも相まってとても複雑でした。

なんせ目標は2023年以内に・・・でしたので。

まあ、来年に持ち越すしかないな。という仕方なさで諦めた感じでした。

12月下旬に生理がきたときを想定して、薬の服用方法などを確認して年明けまた連絡することになりました。

再び生理がきてリセットしたが

12月下旬のクリスマス付近。

仕事が繁忙期で毎日忙しく過ごすなか、通常の周期で次の生理がやってきました。

しかし、ここで油断は禁物。

前回同様にまた一ヶ月出血し続けたらどうしようかと不安が蘇りました。

幸か不幸か、クリニックは2日まで休み。

ここはいったん様子を見て、クリニック営業開始の前日の夜にメールで連絡しました。

しかしこの時生理開始から10日経ったいて、いまだに軽く出血し続けていました。

件名:生理開始のご報告

明けましておめでとうございます。

生理が始まり、同時に薬の服用も開始しました。このまま上手くいけば、一月の上旬にスキャン、そして結果が良ければ移植となる予定ですが、現在服用している薬が出血を継続させるのではないかとネガティブに懸念しています。

また、仕事の都合もあるので、もし全てが順調にいけばスキャンの日をこの日でアレンジして欲しいのですが可能でしょうか。

仕事の休みをもらうため、事前にボスに連絡をしなければいけなかったのですが、クリニックが長期休業のため、予定も分からぬまま、予めこの日に休みを貰いますと連絡していました。

不妊治療って、個人の生理周期の都合もあってなかなか仕事との両立って難しいですよね。

そして、クリニック営業再開の2日。一日中連絡を待っていましたが、何も連絡なし。

営業再開したばかりだから忙しいんだろうなーなんて思っていました。

しかも、オーストラリアですしね。(笑)

日本のサービスと比較する方が間違っています。もう慣れたもんです。

3日の朝、もう一度メールしてみました。

しかし今回のメールの内容は・・・

Re:生理開始のご報告

幸いにも、昨日から出血が止まりました。これで先に進める気がします!

スキャンの日程をアレンジしていただけませんか?

すると当日3日に電話がありました。

案の定「なかなか返事できなくてごめんね~」と言うので「ははは、忙しいって分かってたから大丈夫だよ」なんて話しながら、翌日の4日にスケジュールをおさえてくれました。

スキャン当日

通常なら、このクリニックでドクターにスキャンしてもらうのですが、担当医はまだ休暇中のため別の検査機関にお金を払ってやってもらいますが、メディケアでいくらか返金されます。

ボスに仕事の休憩時間を変更&延長してもらい、スキャンに行く前にクリニックに立ち寄り、スキャンの紹介状と薬のプレスクリプションを受け取りました。

その後、最寄りの検査機関へ行くとどうやら私が最後の患者のようですぐに呼ばれました。

検査着に着替えて、ベッドに横になり、ここオーストラリアでのウルトラサウンドは自分で自分の膣に機械を挿入します。

最初は衝撃的でしたが、何度もやっていると慣れます。(笑)

女性の検査技師の方に対応していただいたのですが、今回検査の理由を聞かれて不妊治療を数年していること、今回の検査結果で来週移植できるかどうか決まることを伝えると凄く励ましてくれて、私のこれまでの不妊治療のことをとても不憫に感じて心から成功を祈ってくれました。(涙)

Drからは以前より最低でも7㎜以上の子宮内膜の厚さがないと移植できないことは伝えられていました。

今回の私の子宮内膜は8㎜とのこと。よし、出血もないしこれで来週ようやく移植に進める!すっごく嬉しかったのを覚えています。

しかし安心はまだできない。子宮内膜の厚さだけでなく、子宮内膜症やポリープなどの状況も全体的に考慮してからではないと。そう自分に言い聞かせました。

移植できるかどうかは翌日電話で連絡がきます。毎回この判定がドキドキします。

検査結果の連絡と今後の仕事について

翌日、仕事中に電話がきて、いつも通り本人確認のために名前と生年月日と住所を伝えると、「いい知らせよ!来週木曜日の何時に移植できるよ!」とのこと。

なんだか肩の荷が少し軽くなったのを感じてほっとしました。

早速職場には、ネガティブなスキャン結果による”マイナー手術が必要なため”、手術当日と翌日の二日間休みを貰うことにし、妊娠判定結果が分かるまでは、”手術後の回復期間のため”しばらく重いものを持てないことも伝えました。

私が妊活をしていることは、5年以上一緒に働く同僚とその同僚のパートナーにのみ伝えていました。

一度職場に話すと、何事も多店舗までに噂が伝わるからです。

面倒くさいことや厄介ごとに巻き込まれるのがこの上なく嫌いな私は、みんなの口の軽さに毎回驚愕し、信用することを諦めました。(笑)

信頼できる人以外には絶対話さない主義です。(苦笑)

もし仮に授かれたとしても流産するかもしれないし、まだ何も分からないことだらけですし、その方がストレスなく、お互いに迷惑をかけることもなく、平和に仕事ができますしね。

移植までの過ごし方

移植は翌週木曜のお昼頃。

連日雨が続いていましたが、移植前の週末のみ雨が上がると予報が。

以前より計画していた大好きなハイキングに行くことになりました。

移植後と妊娠後、しばらくできなくなる私の趣味の一つです。

彼の職場の女性同士のカップルと私たちの4人で早朝に待ち合わせして向かいました。

本当はもっと先にある滝の名所に行きたかったのですが、カップルの一人が雨で濡れた岩場で滑って怪我をしてしまったため、残念ながら途中で引き返すことに。

久々のハイキングは楽しくて終始にやけ顔だった私。

またリベンジしに行きたい山の一つです。

その後も移植前までは至って普通に過ごしました。

移植当日

朝からちょっとそわそわしつつも、のんびり過ごしていました。

しかし、移植数時間前にクリニックから電話がかかってきて、焦って時計を見るも、まだ午前中。

予約時間はお昼なはず。

電話に出ると、電話の相手は培養士からでした。

内容は、「今日移植する予定の凍結していた受精卵が壊れずに上手く解凍できました」とのこと。

ご丁寧にご連絡下さるとは・・・何かあったのかと逆に勘ぐってしまいました。

でも逆を返せば、解凍に失敗して移植ができなくなるケースもあるんだよね。

これには盲点でした。

いよいよ移植開始

クリニックに到着するといつもより静かでした。先生が15日までホリデーって言ってましたもんね。

いつもは一時間近く待たされるのに、今日はすぐに呼ばれて部屋へ通されました。

今回担当医に代わって移植してくれるのは女性の先生。

しかも担当医よりもかなり愛想がよくてニコニコしてて元気いっぱい。かなり頼もしく、安心感。

電話をくださった培養士も合流して、今回の受精卵のグレードは5AAであることを説明してくれました。

日本では自分で受精卵を選べるところもあるようですが、私のクリニックでは培養士が選んだ受精卵を毎回移植していました。

まあ、素人よりもプロに任せた方が確かでしょう。

質問は特にせず、前回の新鮮胚移植と同様であることは分かっていたので気持ちは楽でした。

ベッドに横になると、いつもお世話になっているナースも部屋に入ってきて三人に見守られながら移植が開始しました。

前回と違った点は・・・

  • 自分の両手拳を骨盤下付近に置いて自分で下半身を少し持ち上げるようにする
  • 前回5分で終了したが今回は15分ほどかかった
  • その理由は子宮が閉塞的なため、器具でつまんで移植スペースを確保する必要があった
  • その痛みは激しい生理痛と子宮内膜症の痛みにかなり似ていた
  • ドクターが結構難しそうな表情をしていたため凄く不安になった
  • 嬉しさよりも異様な切迫した空気で感動の涙が溢れて来なかった
  • 終わった瞬間、あー今回絶対失敗だと確信した

そうなんです。ナースも「今回あなたの子宮がとても頑固みたい」なんて冗談言ってたけど、何かが前回と違ったようでした。

とにかく子宮内を器具でつままれた時は、痛くてびっくり。

まあ痛みには強い方で、痛みの種類もこれまで経験したことのある痛みだったので乗り越えられました。

術後は三人が退室し、その場で10分くらい横になり、前回同様の注意事項を聞いて、会計は前回済ませていたのでそのままクリニックを後にしました。

その後は、自分のご褒美としてアジアンショップへ立ち寄り、冷凍の塩鯖を買ってから帰宅しました。

妊娠結果判定は11日後の採血で分かることになります。

まとめ

  • 移植可能かどうかは自分の体と心の健康状態次第
  • お休みサイクルも大切であると知った
  • クリニックは容赦なく年末年始は長期休業(おそらくイースターもでしょう)
  • クリニックのレスポンスが遅いこともある
  • 移植前と妊娠前に当分できなくなることは積極的にやっておくべき
  • 移植手術は毎回同じように進むとは限らない
  • 手術に痛みを伴っても結果に影響することはほぼない

次回は、今回大変な思いをして挑んだ凍結胚移植後の過ごし方と判定結果です。

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この記事を書いた人

2017年オーストラリアに移住。移住後二年間はワーホリビザ、その後パートナービザに切り替え、クイーンズランドの田舎で生活中。仕事を見つけ、念願のボーダーコリーを我が家に招き、新築を建て、現在はキャリアチェンジのために奮闘中。

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