【オーストラリア移住者のキャリア形成】セカンドキャリアと将来について真剣に考える!無料でTAFEに通って資格取得!

マッシュ

こんにちは!オーストラリア在住歴6年のマッシュです!

突然ですが、皆さんの夢はなんですか?

お金持ちになる。最愛の人と結婚して家庭を築く。海外あちこち周遊する。英語を上達させて世界中に友達を作る。などなど人それぞれだと思います。

ふとした瞬間に、わたしの今後の人生について考えたことがありました。

将来どう過ごしたいか?本当はどんな仕事をしたいのか?それには今何をすべきなのか?

今回は、現在キャリアチェンジのために通っているオーストラリアの職業訓練校TAFEの無料コースに通い始めた私の経緯をシェアしたいと思います。

目次

オーストラリア生活の振り返り

私は2017年にオーストラリアに移住し、当初はワーホリビザだったため、ビザの延長を求めておよそ半年間ファームで働きました。

突然芽生えた自分の人生に対する不満と不安感

ファームを離れたあと、飲食店でカジュアルとしてウェイトレスのバイトを始め、のちにキッチンでフルタイムとして働くようになりました。

その間にも、夢だったボーダーコリーの子犬を家族に迎え、想像もしていなかったマイホームを買うという人生のビッグイベントがいきなり舞い込んできたり、毎日あっという間に過ぎていきました。

つかの間のホリデーを取ってパートナーと旅行に行ったり、仕事は激務でも、パンデミックに陥っても、私の人生は順風満帆とは言えずとも、平均すると穏やかな日々を過ごしていたんです。

しかし、毎日朝から夜まで働き、家と職場を往復する日々が続いていて、これじゃ日本での生活と変わらないな。と思うようになり、いつの間にか自分の幸福度が下がっていることに気づきました。

その原因は何なのか?

  • 仕事?
  • プライベート?
  • 住まい?
  • 人間関係?
  • お金?
  • 食事?
  • 睡眠?
  • 健康?

その時は色んな要因が複雑に絡み合っていて、理由がはっきり分からず、でも何か現状を変えたくて毎日自問自答しながら答えを探すために、もがき苦しみました。

今思えば、出口の見えないトンネルにいるようで本当に長く感じました。

そこでまずは環境を変えるべく、パートナービザが承認されたことをきっかけに、移民の人を対象に無料で英語が学べるTAFEの無料英語コースに週二回、フルタイムで働きながらも一年半通いました。

新しい出会いと発見

そこで、様々なバックグラウンドを持つ人たちに出会い、情報を共有し、考えを巡らせていくなかで、「オーストラリアで何か新しいことを学び、挑戦してみたい」という気持ちが芽生えたのです。

居心地のいい環境を離れるのは勇気が必要で、せっかくできた友達に毎週会える機会がなくなるのは寂しかったのですが、いつまでも同じ場所で足踏みしていては現状を変えることはできません。

時間は止まってくれないし、今日が人生で一番若い日です。

私は、ここで今一度真剣に自分のキャリアについて考え始めることにしたのです。

当時フルタイムで働いていた私は、その英語のコースを中退したことで時間ができました。

しかしそこで再び三つのことにつまずきました。

皆さんには、私のように半年もの時間を無駄にして欲しくないため、私の経験談をシェアしたいと思います。

急がば回れ、時間を無駄にしないために

一つ目のつまずき

まず一つ目のつまずきは、性格診断テストの結果に左右されてしまったという点です。

大学生の頃に就活をしていたように、徹底的に自分と向き合い自己分析をおこなっていると、この性格診断に出会いました。

16 Personalities-性格診断テストをご存じでしょうか?

自分の性格に基づいて、どんな仕事が向いているのかが分かる診断テストです。

そこで私は「擁護者」に当てはまったのです。

優柔不断な私はこれが原因で、さらに迷うこととなりました。

なぜならそこには、あなたはカウンセラーや人の役に立つ仕事に向いているとあったからです。

え、じゃあ私はそういう道に進むべきなのかな?と思い、元看護士の母のアドバイスを聞いたり、介護職や障害者支援、医療従事者について重点的に調べたり、病院の中やショッピングセンターなどで、依頼者に寄り添いサポートを行うヘルパーさんなど、その分野で働いている人達を意識して何をしているのかを観察するようにもなりました。

しかし、なぜでしょう。一向にその道へ進む意欲が全く湧かない。

なぜなら、結局自分がその分野に関心がないからです。

向いていることは、分かった。

しかし興味がなければその分野の入口にも立てないし、始めたところで続かない。

また、自分に人様の何か大切なものを委ね・任せられて、いざ何かあった時の責任が重すぎる。とも思ったのです。

つまり強すぎる責任感が、逆にこの分野に向いていないとも悟ったのです。

そこでようやく取り付かれていた性格診断の結果から解放されることになりました

二つ目のつまずき

次につまずいたのが、求人サイトを眺めながら再就職候補を探し、今からすぐにでも転職できる分野は何だろう?ということばかりに重点を置いて考えていたこと。

なぜなら家のローンもあり、自分が無収入になるわけにはいかなかったからです。

そこで私は、オーストラリアで見かける「Traineeships(トレーニーシップス)・Apprenticeships(アプレンティスシップス)」という制度にフォーカスして次の仕事を探し始めました。

この制度のいい点は、働きながら給料がもらえて、経験も積めて、資格も同時に取得できるというところです。

しかしデメリットは、給料が安いことと、Traineeshipは基本的に資格取得までに1-2年、Apprenticeshipは4年かかるという点です。

また、特定の産業のみで一部の産業はこの制度がありません。

さらに自分の住む田舎町に的を絞って仕事を探していたので、もちろん視野は狭まります。

そして、のちにそれでは意味がないことに気づいたんです。

田舎ですぐにできる仕事=現状維持=働く環境は変わっても恐らく幸福度は上がらない

年齢も年齢だし、今すぐ何か動き出さなければという焦りが募り、今後を見据えたステップアップ、キャリア形成、本当にやりたいことに集中するラストチャンスという点から目を背けていました。

三つ目のつまずき

最後に躓いたのが、周りの流行や資格の取りやすさ、今後貰える給料を重視して考えていたことです。

というのも、TAFEで無料の英語コースに通っていると、私と同じ移民の友達も何人か新しいことにチャレンジしようと別のコースを探していました。

そこで人気があったのが、半年前後で修了する・・・

  • チャイルドケア(Certificate III in Early Childhood Education and Care)
  • ティーチャーズエイド(Certificate III in Education Support)
  • アシスタントナース(Certificate III in Individual Support )
  • クッカリー(Certificate III in Commercial Cookery)

なかでも、チャイルドケアが一番人気でした。

おそらく、土日祝日は必ず休みで、自分に子供ができたら割引価格で自分の子供をその施設に預けられたり、働く時間んが朝から夕方までなので、毎日ルーティン化しやすい点が挙げられます。

ホスピタリティ業界と比較すると、母になってもかなり働きやすい条件だと今でも思いますし、政府もこの業界の人員を増やそうと必死です。

しかし、ここでもなぜでしょう。一向にその道へ進む意欲が全く湧かない。

やはり、自分がその分野に関心がなかったんです。

そこで、給料面に着目しました。

すると、お年寄りの介護や障害者介助職、ユースワーカーと呼ばれる若者の支援における分野は政府も推していて、比較的に給料も高いことに気づいたんです。

ですが、それには理由があって、土日祝日・夜間勤必須であり、人を相手にするということ。

大学時代に夜勤専門スタッフとして、ビジネスホテルのフロントでおよそ2年間毎回12時間出勤した経験のある私としては、夜勤がどんなに身体をボロボロにするか身をもって体験しています。

ましてやあれから数十年経っているので、体内時計に逆らった生活をする自信は体力的にありません。

給料が良い理由はそれなりにあるのです。

自分の好きなことを仕事にするということ

関心・興味対象の発見

では、自分の好きなことを仕事にできたという人はどれくらいいるのでしょうか。

恐らく、そこまで多くないと思っています。

結局、生活のために何でもいいから自分の条件に合ったところで働く。という人が大半です。

もうそれは暗黙の了解というか、生きるためにやむを得ないというか。

特に女性は仕事だけではなく、結婚・妊娠・出産・子育てというライフイベントも加わってくるので、時間の制約も少なからず生じます。

そのうえで、考えたんです。

自分の好きなこと興味のあることを人生最後のキャリア形成としてやってみよう。と。

そこで右往左往を経てようやく発見した自分の興味のある分野とは、動物と自然でした。

関心・興味対象の職業を知る

そして、この分野の仕事って何があるんだろうという疑問から始まりました。

大雑把に分類するとこうなりました。

  • 医療:獣医、獣医助手、介護施設
  • 生活:ペットショップ・シッター・トレーナー・ホテル
  • 美容:トリマー、マッサージ師
  • 研究:ラボラトリーテクニシャン
  • 保護:動物園、シェルター、環境保護
  • 農業:農家、コンサルタント、マネジメント
  • 園芸:造園技能士

意外と自分の知らない職業を発掘出来て、この時間は面白かったです。

職業を一つに絞る

その後、自分が最終的にどうなりたいかをイメージしました。

やりたいこと、やりたくないことは何か。

例えば、獣医看護師。オーストラリアではVETナースと呼ばれます。

私は動物を愛するあまり、道端で車に轢かれて絶命したカンガルーを見た時でさえ涙が溢れてきます。

そのため、仮に看護対象に何か不幸がある場合、100%の確率で感情移入して涙が止まらず仕事にならないでしょう。

また感情のコントロールが効かなくなり、その後鬱病を発症するかもしれません。

このように自分の性格と照らし合わせて、何が向いているのか、何をしたくないのかも分析しました。

そのようにして絞っていくことで、最終的に一つに絞りました。

目的の職業に就くためにはどうしたらいいか

そして最終的にどんな資格が必要なのか確認し、必要であれば学校を調べます。

TAFE?カレッジ?大学?

住んでいる場所や地域によって選択肢は分かれるでしょう。

最近ではオンラインコースもあるようです。

ただ、周りの友達の反応を見る限り、疑問をその場で直接解決できないので、オンラインは難易度が高いとのことでした。

ちなみに友達は、Book keeping/AccountantのコースとVETナースのコースを専攻していました。

特にVETナースを選択した子は、15匹の動物を自分で用意し、自分のデモンストレーションをビデオ撮影して送るという課題があり、うちの愛犬と協力したことがあります。

彼女の言っていることは医療用語が多かったため、その時点ですでにプロフェッショナルに感じました。

TAFEの無料コースに通い始める

最終的に私が選択したのは、TAFEという職業訓練校(日本でいう専門学校のような場所)のとあるコースへ通うことにしました。

というのも、私のなりたい職業に就くためのコースがあり、しかも「Fee-Free TAFE」という期間限定のキャンペーンによって、対象者であれば無料で学校に通うことができたからです。(一部のコースは対象外)

これはオーストラリア政府が補助金を支払い、特に大学に行っていない若い人たちに雇用の機会を与えようとする目的が大きいと思います。

TAFEに限らず、大学もよくキャンペーンをやっています。

実は、その以前にあったキャンペーンを利用しようとしていたのですが、私がまだ何をしたいのか分からず悩んでいたことと、そのキャンペーンが定員に達したため、その時は申し込むことができませんでした。

また申し込み条件に、大学を既に卒業した者、永住権ではなく市民権がない者、25歳以上は不可能など制約も断念した理由の一つです。

このようなキャンペーンは毎回人気で、特に需要のあるコースは定員に達し次第予定よりも早く締め切る場合が多いです。

また、TAFE職員によると政府の予算枠の使い切り次第終了するという話を聞きました。

今回のキャンペーンでは、30歳以上で、大学の卒業資格を有しながら、市民権のない日本人の私でもコースに申し込むことができました。

しかし、次のコース開始が半年後だったので、その間は貯まっていた有給を消化がてら日本に一時帰国したり、仕事の契約をフルタイムからカジュアルに変更したり、自分の時間を過ごしました。

いざ、二度目のTAFEへ!しかしキャンパスや生徒層が全く違う

一度目は無料の英語コースに通っていた頃の新設されたキャンパス。

二度目の今回は前回と異なるキャンパスで、男女比9:1の割合で、圧倒的に男性が多く最初は戸惑いましたが、徐々に気にならなくなりました。

そして、私のクラスメイトはというと、私以外全員オーストラリア人でおよそ10名、女性は私を含め3名。

毎回来ない生徒もいるので、正直人数をどのように計算すればいいのか分かりません。(笑)

というのも、20代前後の若い子は三人いて、そのほかは私のように転職のためにということで30代以降。

そのため、すでに仕事をしていたり、子育てが忙しそうだったり、または近くの島に住んでいてフェリーで毎朝通ってくるなど、みんなバラバラなんです。

最初は、欠席ばかりで資格貰えるならいいなーなんて羨ましさと不平等さに不満がありましたが、そんなに甘くない。

課題は毎週あり、それに遅れるとどんどん蓄積されていくため、一度遅れると追いつくのが大変です。(私も事情があって数回欠席したのでこの辛さは経験済み。)

しかも、毎週基礎から応用になっていくため、課題の難易度が上がっていきます。

私は仕事もしているため、夜な夜な、または早朝に泣きそうになりながら、これまで何度必死に食らいついてきたことか。

そのため、一応みな平等なようです。課題を全て提出しないと資格はあげないよーってことですね。

講師と授業内容

私のコースには男性と女性の講師が二人いて、基本的に毎週女性講師が私たちに教えてくれますが、それぞれ専門が分かれています。

女性の講師は既にお孫さんのいる世代で、別の州での経験が長年あり、ここの環境と異なるため、話を聞いていて面白いです。

日本人で回りと比べると英語の拙い私に対しても親身でいてくれて、この先生で本当に良かったと心から思います。

また、毎回みんなのことをオーバーなほどに褒めてくれるんです。

「生徒の個性が強すぎるのに、こんなに忍耐強く一人ひとりに合わせていられないな。指導者、教師向いてない。ストレスだな。」

なんて、どうしても客観視してしまいます。(笑)

男性講師は、恰幅の良い方で、話を聞いていると学識的な要素が多いので大学講師のような感じ。

ですが、さすがオーストラリアの男性といったところなのでしょうか。

ショベルカーやチェーンソーなどのマシン操作やメンテナンスも完璧で知識が豊富。

ただ、私にそれらの英語ボキャブラリーがないためパーツや部位の名前に困惑するし、毎回マシンなどの操縦・操作にかなーーーーり緊張します。

みんな見様見真似で操縦させられるので、細かい説明がないんです。

しかしクラスメイトの男性陣はさすがですね。まるで、すでに経験があるかのように実習をこなしていくんです。

毎回自分の不甲斐なさに落ち込んでは立ち上がるの繰り返しです。

たまにあるフィールドワーク

私のクラスは基本的に週初めはパワーポイントを使って、基本情報の習得。それに並行して課題をやりつつ、その日に提出。

翌日からは実習で、教室の外に出てキャンパス内で実習を行うか、早朝別の場所に集合してフィールドワークを行うこともあります。

ここで行うのが検体15-30集めて、調べて情報を記録して、それをワードやエクセルにまとめるのが、私としては本当に大変。

まず、オーストラリアで生まれ育っていないので、背景知識が本当に乏しい。みんなには当たり前のことが、私にはそうではなく、話についていけないことも正直あります。

毎回わたしの全集中力を捧げているにも関わらずです。

ただ、レポートのまとめ方やエビデンスの取り方とか、日本の大学時代や新卒の頃やっていたことが自然に身についていたので、そこには本当に感謝しています。(昔の自分を褒めてやりたい)

無料の英語コースに行っていたときに、ワードやエクセルの使い方が分からないという移民の友達も結構いたので、それを知らなければ、今のクラスで生き残れる自信がありません。

私のコースはこんな感じです。

オーストラリアに限ったことではありませんが、医療であれば医療用語は絶対だし、より今の自分の生活に近いことや、自分が育ってきたバックグラウンドによって、少なからずスタートの時点で差が生じるのは確かです。

資格を得ても仕事にありつけない

オーストラリアでは、資格があるに越したことはもちろんですが、経験がものをいう世界。

SeekIndeedのような求人サイトを見ていても、最低二年以上の経験が必要など、応募条件に経験が伴ってくることも確かです。

そこで何をすべきかというと、無給のボランティア活動です。

お金は得られませんが、経験を得ることができる。

つまり自分の時間を払って経験を得るということですね。

または、その分野に精通したバイトをするのも一つの手です。

このようにして、学校で基本的な知識を得て、ボランティアや仕事で経験を積んで夢の仕事に就くことができる可能性が着実に上がっていくというわけですね。

夢の仕事にありつけたら、次はもっと学びたい欲が生じるかもしれません。その場合は、時間とお金が許すならば、大学へ進学するなどしてさらに学び続けることも可能です。

TAFEにはそのような進路も用意されています。

まとめ

今思えば、「自分のやりたいことの見つけ方」こんな簡単なこと誰も教えてくれなかった気がします。

なぜなら、生きていくなかで経験を積んで、のちに周りのことを分かった気になって、変に知識を得て賢くなってしまうがゆえに、私のような優柔不断な性格には邪念が生まれてしまうから。

「給料が安い」「家から遠い」「汚い・臭い・きつい(3K)」「拘束時間が長い」など、、、

こうした言い訳をたくさん探して、自分で選択範囲を狭めて、本当にやりたいことを後回しにして、生きるために今できる仕事をする。

そして、結局自分は何がやりたいんだ?ってなって、私の人生こんなはずじゃなかった。ってなるんだよね。

私はこうして時間をかけて回り道をしてしまいましたが、それでも色々学ぶこと・考えさせてくれることはありました。

皆さんのやりたいことが早く見つかり、今後の人生悔いのないように楽しく健康に過ごせますように。

少しでも参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

2017年オーストラリアに移住。移住後二年間はワーホリビザ、その後パートナービザに切り替え、クイーンズランドの田舎で生活中。仕事を見つけ、念願のボーダーコリーを我が家に招き、新築を建て、現在はキャリアチェンジのために奮闘中。

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