【オーストラリア・つわり記録①】体調の変化と食事内容〈妊娠5~10週〉

およそ3年の妊活と不妊治療期間を経て、めでたく第一子を授かることができ、自分自身をはれて憧れていた“妊婦”と呼べるようになったのですが、思い描いていたようなキラキラした生活とは異なりました。

そう、それはつわりという名の魔の数か月が待ち受けていたのです。

もちろん、妊娠前からつわりについては個人差があること、吐き気や匂いに敏感になるなどの事前情報はありました。

ただ、個人差があるため自分はどれほど酷くなるか全く想像できませんでした。

むしろ、軽い方だと根拠のない自信で満ち溢れていたのです。

私自身も、ネットで検索して皆さんがつわりの時にどのようにして乗り越えてきたのかを見てきましたが、意外と参考にならず。

というのも、日本では美味しくて便利で手軽に栄養が摂れる商品がたくさんあるなか、オーストラリアにそういったものはないんです。

かといって、私の体験も参考になるのか分かりませんが・・・

今回は、5~10週にわたる、私個人のつわりの様子、そして異国の地オーストラリアで何を食べてどのように過ごしてきたのかをシェアしたいと思います。

▼妊活・不妊治療のまとめはこちらから。

目次

つわりとは

そもそもつわりとは何なのかを調べてみると下記の通りです。

つわりとは、妊娠によるホルモンバランスの変化によって生じる、悪心(吐き気)、嘔吐、食べ物の好みの変化などの総称です。 ただし、人によっては頭痛や眠気、唾液の増加などもみられるなど症状は様々であり、個人差も大きいことが特徴です。 また、つわりは50-80%の妊婦さんが経験すると言われており、決して人ごとではありません。

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また、つわりはいつから始まるのかと言うと、こちらも個人差があるようです。

つわりが起こる時期 つわりが起こる時期には個人差があります。 最後の月経を0週とすると、早い人であれば妊娠3~4週から、多くの人は5~6週あたりからつわりの症状が現れ、12~16週ごろに落ち着き始めます。 この中でも、6~9週あたりは症状のつらさがピークに近づきます。

mamanico

つわりの種類は多岐にわたります。

  • 吐きつわり……食べると吐いてしまう
  • 食べつわり……食べないと気持ち悪くなってしまう
  • においつわり……特定のにおいを嗅ぐと気持ち悪くなってしまう
  • 眠気つわり……眠気やだるさが酷くなる
  • よだれつわり……よだれが延々と出てきて口の中がネバネバする
心斎橋駅前婦人科クリニック

私個人のつわり記録

つわりの始まり

やったー!ついに妊娠できたー!と喜んでいたのもつかの間、その翌週の5週目から徐々におやおや?と思うような変化が徐々に表れてきました。

そう、つわりはいきなり訪れるのですが、症状事態は徐々にジワジワと実感できるようになるのです。

それが私の場合は妊娠5週頃でした。

つわりの種類

それぞれ程度の軽い重いや、やってきた時期に違いはありますが、私はほぼ制覇した気がします。

  • 吐きつわり
  • 食べつわり
  • においつわり
  • 眠気つわり
  • よだれつわり
  • 痰つわり
  • げっぷつわり

なかでも一番悩まされたのは、想定していなかったせいか、よだれ・痰・げっぷというこの三つのつわりでした。

この三つは長引いていて、徐々にマシになるものの、妊娠19週の現在もわずかに残っていて、食べたものや日によって程度は異なります。

妊娠5~6週目

妊娠5週目。

  • ある日の食後、口の中が苦味く不味く不快に感じる。
  • ある朝、パートナーが朝食にベーコンと卵を調理していた匂いがとにかく不快で嗚咽が止まらず、寝室にこもる。
  • 普段食べ慣れているはずの、すき焼き風肉うどんの牛肉の油が気持ち悪く、美味しいと感じることができずゴミ箱行き。
  • 口の中をさっぱりさせたい一心で、りんごとヨーグルトを食べる。
  • たまたまスーパーで見かけたシンプルなフルーツゼリーに何度か助けられる。(日本ではゼリータイプの飲料がたくさんあるのにこちらでは皆無)

妊娠6週目。

  • 味覚障害が毎日続き、お腹は空くが日に日に食欲が減退していくという不思議な現象を体験する。
  • 口の中が苦く、エッセンシャルだった毎朝のコーヒーが気持ち悪く、この日から普段は全く飲まない紅茶をストレートのホットで飲むようになる。
  • オレンジジュースが異様に渋みや苦味が口の中に広がるように感じ、飲めなくなる。
  • お腹は空いているのに、食べたいもの、食べられるものが分からない。これが食べたいと思い食べるも、これじゃない感がして口に合わない。
  • 栄養不足のせいか、普段は全くない肌荒れと口内炎に悩まされる。

そんなある日、突如消えたつわりの症状。がしかし、結果的にこれは一時的なものだった。

  • チャンスと思い、好物のビビンバとミートソーススパゲッティを作るも、コチュジャンの辛さに食後胃がやられ、ミートソースに入れたセロリの匂いに吐き気。
  • 味がよく分からない。
  • 6週目にして食後、二回食べ物が逆流してくるようになる。
  • スーパーの匂いでさえ吐き気がし、不快になる。
  • それでも常に食べられるものを探しにスーパーを徘徊する。
  • 試しに買ったアプリコットデニッシュの生地を美味しく感じ完食するも、アプリコットジャムの部分は甘すぎて食べられない。
  • カレーやシチューを食べるが油にやられ食後気持ち悪い。
  • 肉をグリルする際は、油と肉の匂いでゲップが止まらず吐き気。
  • 冷たいそばと冷奴を試し、美味しく感じた。

5~6週のまとめ
匂いとよだれつわり、味覚障害、口の中が苦くて不快、コーヒーから紅茶派へ、生理痛のような腰の重さ、食欲ないのにお腹が空く、口内炎と肌荒れ、セロリや玉ねぎなど匂いの強い野菜に吐き気、食後胸のむかつき、脚の付け根たまにチクチク、ゲップが止まらない、夜中頻尿、カフェとスーパーの匂いが嫌い、空腹で吐き気、特に食後は口の中が気持ち悪い。

5~6週に助けられた食品
砂糖がかかっていないグミ(Haribo Gold Bears)、ハイチュウ(本当はのど飴などさっぱりした飴が欲しかったが手に入らなかった)、素焼きアーモンドやカシューナッツ、りんご、バナナ、ゼリー、しょうがのガリ、紅茶、豆腐

妊娠7~8週目

妊娠7週目。

  • 毎朝空腹で目覚めるも目覚めはいい。
  • しかしその空腹を放って愛犬の朝の散歩に行くと、吐き気とゲップが止まらない。
  • 食後と寝る前の胃もたれが酷く、できる限り3時間毎に一日5回に分けて食事を摂ろうと心がける。
  • 毎回30%までお腹を満たし、少なくとも50%以上は一度に摂らない方がいいと自覚するが、常に空腹な状態なので案外辛い。

食事時間の目安(およそ三時間毎)
7:00-8:30
10:00-11:30
13:00-14:30
16:00-17:30
19:00-20:30

仕事中も簡単に一口でつまめるパンやフルーツで空腹からくる吐き気をどうにかしのぐ。

  • この週から眠気が激しくなり、昼寝をするようになる。
  • 匂いつわりでキッチンに立ったり、冷蔵庫を開けるだけで嗚咽が止まらないため、ついにパートナーに自分の物は自分で作ってもらうように伝える。自分の食事のことで頭がいっぱいだった。
  • なんとか栄養を摂ろうと、豚肉少な目の豚汁を作るも、今度はダシの味が気持ち悪く、一日中嗚咽とゲップが止まらない。
  • 空腹で日課の愛犬の散歩もすぐに息切れして疲れる。
  • Subwayでサンドイッチを注文するも、完食できず気持ち悪くなる。
  • 胸が少しずつ張り出し、生理痛のような腰のだるさに寝付けない日も。
  • 先日のデニッシュを思いだし、クロワッサンを試し美味しいと感じる。

妊娠8週目。

  • デニッシュやクロワッサンの成功を加味して、ワッフルを試すとこれが正解。仕事中に一口ずつ間食する。シンプルなベーカリーは食べられて、意外と腹持ちもいい気がする。
  • 目覚めは相変わらずいいが、空腹を感じると吐き気がするので急いで口に何か入れるも美味しくない。
  • 味覚がおかしいため食欲はないが、常に空腹で辛い。
  • パートナーがオーブンで焼いていたピザを分けてもらうも、耳の部分を少ししか食べることができず。
  • バナナやオレンジを食べるも、美味しくなく、バナナを吐き戻す。
  • 食欲なく、頼りにしていたそばも美味しく感じず絶望。
  • そばがダメならと丸亀風のうどんを作るも数時間後、胃液と共に吐き戻す。うどんはダメみたい。
  • 唾が不快で飲み込めなくなってきた、口の中がよだれですぐいっぱいに。
  • 消化によさそうなお茶漬けにハマりだす。
  • 相変わらず眠く、休みの日は朝起きて愛犬の散歩と洗濯を済ませると、Netflixを観る余裕もなく、ほぼ寝て過ごす。
  • 食欲湧かず、パイナップルジュースを試すが吐き気というか喉のところに何かつっかえる感じがして不快。
  • メモを取っていて後々気づくが、バナナやオレンジジュース同様に胃に負担がかかる模様。
  • 楽になりたい一心で、この頃から自然に吐けない時は、指を突っ込んで吐き戻すようになる。
  • 吐けない時は数時間地獄だが、吐いたあとは一気に楽になる。
  • 食べられないと、出るものも出ないので便秘になるように。また、排泄時も硬くそれが痛く、稀に出血するようになる。
  • 空腹に耐えられず、何を血迷ったのかファストフードのバーガー、ナゲット、ポテトを爆食い。食後眠く、横になってしまい、胃の不快で飛び起き、指を突っ込んで案の定思いっきり嘔吐。猛反省。
  • そば、うどんに続きそうめんを試すも美味しくない。
  • この頃は食べ物を想像するだけで嗚咽するように。

7~8週のまとめ
胃もたれ、胃痛、ゲップ、空腹で目覚めて寝れない、肉の炙った匂いを受け付けない、食後と寝る前の胃もたれが特に酷く5回に分けて満腹にならないようにするも常に胃もたれ、常に眠く昼寝できるときは必ず寝るように、胸が張ってきて、お腹も少しでてきたような?、一日だけ初めて出血するも、生理や着床出血の残りだと勝手に悟り放っておく、味覚障害、初めて吐き徐々に嘔吐が激しくなる、唾の量が多くなり不快で飲み込めない、食欲不振、フルーツジュースとバナナが合わないことに気づく。

7~8週に助けられた食品
ワッフル、クロワッサン、冷たいそば、コーンポタージュ、ぶどう、シーザーサラダ、お茶漬け、No Sugarの炭酸水にレモン入れたもの

妊娠9~10週目

妊娠9週目。

  • 相変わらず眠い。寝れるときにしっかり寝る。
  • しょうががつわりにいいと知り、生姜焼きを作るも、やはり肉の味と油が受け付けずイマイチだが空腹状態は回避。
  • 相変わらず、仕事中の間食としてクロワッサンとワッフルに助けられる。
  • 無糖の炭酸では物足りず、無糖のコーラとスプライトがリフレッシュメントとして活躍。
  • めげずにフルーツやフルーツジュース試すが、しばらくすると嘔吐。
  • 白菜と豚肉でミルフィーユ鍋を作り、しっくりこないがポン酢とゴマダレでなんとか食べられる。
  • 胸のむかつきの度に指を突っ込んで嘔吐しようとするも吐けない時もある。
  • 韓国スーパーで買った冷凍の鯖をオーブンで焼いて大根おろしとポン酢で食べたら、美味しすぎて感動。
  • その鯖を蒲焼にするも、やはりプレーン最強説でおろしポン酢には勝てない。
  • 二回目のファストフードに挑戦。KFCのフライドチキンとポテトを食べられた。が、しばらくして気持ち悪くなる。でも、ここでBBQソースやケチャップ系の酸がつわりの敵と悟る。
  • 相変わらず朝食によく食べる、バナナとフルーツジュースとヨーグルトが体に合わず吐き戻す。
  • ただしスイカは水分多めで食べやすく、シーズンということもありよく食べるようになる。
  • よだれつわりが日に日に酷くなる。
  • 甘いものが食べたくなり、黒蜜とあんこのきな粉もちを食べるも、いつものような感動はなく完食できず。
  • つわりの薬を処方してもらうが、全く気休めにもならず。(笑)

妊娠10週目。

  • 鯖との相性がいいのか、苦手に感じていたダシの効いた豚汁も飲めるように。とにかくこの時期はほぼ毎日豚汁と鯖を食べていた。
  • 間食にスイカが活躍。
  • 相変わらずパートナーの料理している匂いが不快で寝室に閉じこもる。
  • ライスクラッカーを食べてみたら意外とイケて、一人で一気に全部完食してしまう。
  • ダシが平気になってきたので、牛丼汁だく・紅しょうが大盛りで食べたら案外いけた。
  • 食前・食後に限らず吐き気があると、相変わらず指を突っ込んで嘔吐するも、かなりの量の空気?ガス?ゲップ?も一緒に吐き出すようになる。
  • 嘔吐というよりも空気吐き?空気抜き?が日課となる。
  • 三回目のファストフードでナゲットとポテトに挑戦するも嘔吐。やはりBBQソース系が合わない。
  • 胃もたれとよだれに悩まされる。
  • 便秘と硬い便に悩まされ、ある日思いっきり血を噴射して焦る。人生で初めての体験。
  • 空腹で目覚め、夜中の寝つきも悪くなる。

9~10週のまとめ
とにかく眠い、咳き込むと嗚咽、お腹が空いて眠れないことがストレスになってくる、鯖とスイカにハマる、空腹時吐き気が酷くなる、よだれが増える、他人の料理臭とカフェ系の匂いが不快、お腹が大きくなってきて手持ちの服の一部が不快になる、乳首も変化してきたことに気づく、ストレッチマークの対策を始める、常温の水が苦手になる、便秘で初めて出血、寝つきが悪い

9~10週に助けられた食品
大根おろし、鯖、スイカ、甘いマドレーヌ系のお菓子、豚汁、おろしそば、紅ショウガ、コーラ、胡麻ドレッシング、白菜

ストレッチマーク対策のオイル

まとめ

このように、まずは自分のつわりパターンを理解することが肝心です。

しかし実際は、毎日試行錯誤しながらの生活で、食べられるものを食べられるときに摂ることが精一杯で、栄養のことを気にかける余裕はありませんでした。

記録することで、自分には何が合っていて、何が合っていないのか徐々に明らかになりますし、応用してこれはどうだろうと試してみることもできました。

不思議なもので、今まで好きだったものが食べられなくなり、今まで食べたり飲んだりしてこなかったものを好むようになりました。

前半のつわり期間を総括すると、私の場合はしょっぱいものやジャンクフード、肉類、油っこいものが苦手で、どちらかというとさっぱりして、冷たくて、甘い物を好む傾向にありました。

因みに私の体重は、妊娠前より-1~2kgの状態を維持していました。

妊娠悪阻(おそ)の方は-5キロ以上になる方もいるようですが、幸い私の場合は水分も食事も嘔吐しながらも摂れていたので、そこまで悪化することはありませんでした。

現地のつわり対策としては、プレーンクラッカーやビスケットが主流なようです。

また、刺激物となるような油っこいものや辛い物、酸が強いもは避け、細めに少ない量を一日に何度も摂るように推奨されています。

また食後最低3時間は横にならない、枕を高くして寝るなど指導されているようです。

次回は、どんどん酷くなるつわり後半戦をシェアします。

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この記事を書いた人

2017年オーストラリアに移住。移住後二年間はワーホリビザ、その後パートナービザに切り替え、クイーンズランドの田舎で生活中。仕事を見つけ、念願のボーダーコリーを我が家に招き、新築を建て、現在はキャリアチェンジのために奮闘中。

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